和装で結婚式をあげるなら?花嫁衣装&髪型特集
2022.8.8
今っぽく、華やかなスタイルが増えつつある「和装婚」。和装そのもののデザインだけでなく、ヘアスタイルにもトレンドが反映され、装いの幅も広がっています。
そこで今回は、花嫁の和装の主な種類と、和装ごとのおすすめの髪型をあわせて紹介していきます。
「白無垢」白一色の中に光る細やかな刺繍や文様
花嫁の和装というと、真っ先にイメージするのが「白無垢(しろむく)」ではないでしょうか。
和装の婚礼衣装の中でも最も格式高い白無垢は、一番外側に羽織る「打掛(うちかけ)」と、その下に着る「掛下(かけした)」、そして帯や草履など小物一式までもすべて白で統一されています。
この衣装の起源は、古代の神事に奉仕していた人々の白い衣装にまで遡ります。
後に「純真無垢」や「嫁ぎ先の色に染まります」という意味が込められ、日本の代表的な婚礼衣装になっていきました。
ウェディングドレスと比べると、一見デザインに特徴がないように感じるかもしれません。
実際は、古くから縁起が良いとされている「吉祥文様(きっしょうもんよう)」の刺繍や、桜や牡丹、鶴、鳳凰や松竹梅といった縁起の良い柄がしつらえられています。
ウェディングドレスに負けず劣らず、細やかな工夫が光っているんですよ。
「白無垢」の髪型
白無垢には、「文金高島田(ぶんきんたかしまだ)」という伝統的な髪型が一般的です。
この髪型の上から、頭をすっぽりと包む「綿帽子(わたぼうし)」や、帯状の「角隠し(つのかくし)」と呼ばれる白い布を被ります。
近年では、洋髪に合わせる綿帽子も出てきています。
ずっと親しみやすいアイデアで昔ながらの婚礼衣装を取り入れられるようになってきているようです。
「色打掛」色に込められた意味
パッと映える色味に鮮やかな柄が目を引く「色打掛(いろうちかけ)」。
実は構造としては白無垢と同じです。白無垢でも着用する打掛に、白以外の鮮やかな色を使ったものを総称して色打掛と呼ばれるようになりました。
また昔は、白無垢より格下として扱われていましたが、現在では、白無垢と同格の花嫁衣装とされています。
色打掛に魅力的な色が揃うからこそ、どの色にするか迷わずに決めるのは難しいかもしれません。
そんな方は、色に込められた意味から選ぶのがおすすめです。
- 赤:生命
- 金:豊穣、高貴
- ピンク:愛情
- 青:純潔、高潔
色のメッセージをヒントにすれば、色打掛がお守りのようになってくれそうですね。
「色打掛」の髪型
色打掛の場合も、白無垢と同様に文金高島田を合わせます。
ですが近年では、よりファッショナブルに、モードに和装を取り入れやすくなっているため、色打掛に合わせて、洋髪のヘアアレンジをする花嫁さんも増えてきています。
定番の「簪(かんざし)」や「笄(こうがい)」を始め、生花、造花などをあしらい、好みのヘアスタイルも探してみてくださいね。
「引き振袖」女性らしい曲線を描く
振袖の中でも、結婚式で着用されるものを「引き振袖(ひきふりそで)」と呼びます。
一般的に振袖は、丈の長さを腰の部分で調節しますが、引き振袖は、丈を調節せず、地面に広げて引きずるように着用するのが特徴です。
柔らかく、女性らしいシルエットは、なんだか天女のよう。
その様子は「大振袖」「本振袖」「お引きずり」とも呼ばれ、格式高い姿ともされています。
この引き振袖の中でも、とりわけ結婚式にふさわしいのが「黒引き振袖(くろひきふりそで)」。
他のどんな色にも染まらない黒は、「他の誰の色にも染まらない」という新婦の誓いにもぴったり。
熱い思いを表現したい人におすすめの一着です。
また、そもそも振袖とは、未婚女性の第一礼装です。
結婚すると着ることがなくなります。
つまり、振袖を着る最後の機会がこの引き振袖なのです。最後となる振袖に袖を通す結婚式は、幾重にも思い出が生まれる場所になるのではないでしょうか。
「引き振袖」の髪型
引き振袖には、角隠しを合わせるのが正装とされています。
ですが、色打掛と同様、髪型のバリエーションは増えつつあります。自分らしいアレンジを工夫してみてください。
「新和装」日本の伝統に西洋の特徴をミックス
「新和装(しんわそう)」とは、ドレスの生地を使用して仕立てられた、まさに新しい和装。
日本と西洋、両方のいいところが詰めこまれた現代らしいデザインが魅力です。
透け感のある素材やレースが、ドレスのような華やかさを演出してくれます。
また、本来の和装と比べても重量が軽いので、夏場や湿度が気になる季節でも選びやすい一着です。
デザインには、桜や牡丹をモチーフにした和装定番の柄もありますが、実は薔薇のような西洋風の柄が楽しめるのも新和装ならでは。
色打掛にはあまりない色彩や柄を見つけて、オリジナリティのある和装体験を味わってみてくださいね。
「新和装」の髪型
装いはさることながら、髪型ももちろん洋髪がたくさん楽しまれています。
形式ばらないスタイルだからこそ、細かいところまでじっくりこだわりに向き合えるはずです。何にでも似合う新和装に、たくさんのアイデアを取り入れてみては?
和装は、しっかりと形式が決まっていたりもしますが、基本的には髪型を好きなアレンジにできたり、帯や髪飾りの組み合わせを考えたりと、カスタムを楽しむことができます。
また、色や柄には、古くから縁起物とされる意味が込められています。
自分の好きなものと日本古来から良いとされるもの、そのどちらも贅沢に取り込めるのが和装なのです。
色味や柄に込められた意味を確かめながら、一番気に入る装いを見つけてみてくださいね。
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このコラムの監修者
アイネス ヴィラノッツェ宝ヶ池
「アイネス ヴィラノッツェ宝ヶ池」は、東証スタンダード上場企業(コード番号:3607)の株式会社クラウディアホールディングス・株式会社クラウディアコスチュームサービスが運営する結婚式場で、結婚に関連する様々なコラムを皆様にお届けしております。
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