結婚式で和装を着るなら?種類、選び方、髪型
2023.2.12
花嫁衣装として選ばれる和装は、日本の伝統的な婚礼衣装です。
長い歴史を紡いできた着物だからこそ、ウェディングドレスとは異なる優美さがあります。
ただ、いくつかの種類がある和装をどのように選んだらいいか、迷ってしまう花嫁さんも多いのではないでしょうか。
そこでこのコラムでは、結婚式の和装の種類や選ぶ時のポイントをご紹介します。
和装の種類
結婚式で着る機会のある和装のうち、代表的なものが以下の4種類です。
- 白無垢(しろむく)
- 色打掛(いろうちかけ)
- 引き振袖(ひきふりそで)
- 振袖(ふりそで)
同じ和装ですが、意味合いもデザインも異なります。
それぞれの解説を参考に自分らしい和装を探してみてくださいね。
白無垢
品のある艶やかな純白が美しい白無垢。
羽織の「打掛(うちかけ)」、着物の「掛下(かけした)」、また帯や「鼻緒(はなお)」など小物も白で統一します。
また、白無垢の歴史は、鎌倉・室町時代まで遡ります。
由緒ある家の女性が婚礼衣裳として使ったのが始まりとされている白無垢は、こうして伝統が紡がれ、現在では婚礼和装の中でも最も格式が高い装いとなりました。
そんな白無垢には、「婚家の色に染まる」という意味合いがあります。
色打掛
掛下の上に、色や柄が華やかな打掛を羽織る「色打掛」。一般的に白無垢と同格の衣装とされています。
赤や金、グリーンやピンクなど幅広い種類の色味と、鶴や鳳凰、松竹など縁起のいいモチーフを取り入れているのが特徴です。
白無垢と同様に色打掛も、室町時代から続く由緒ある婚礼衣裳です。
引き振袖
一般的な振袖は、着丈に合わせて余った生地を用いて腰の位置で「おはしょり」を作ります。
一方で、おはしょりで丈を調節せず、裾をそのまま引きずって着るのが「引き振袖」です。
「大振袖」「本振袖」「お引きずり」という別名があり、しなやかで女性らしいシルエットを作ってくれます。
引き振袖は、江戸時代の上流階級の婚礼衣装として着られるようになったそうです。
振袖
振袖は、未婚女性の第一礼装です。
また第一礼装とは、冠婚葬祭などのさまざまな式典で着るもののことであり、主催者の立場の人の装いのことを言います。
振袖と聞いて一番馴染み深いのが成人式ではないでしょうか。
実は、結婚式では振袖を着るのは最後の機会になるため、結婚式に選ぶ人も少なくありません。
成人式の時に仕立てた振袖や、両親や祖父母から引き継いだ振袖を着る花嫁さんもいるそうですよ。
和装を選ぶポイント
和装を選ぶ際には、どんな装いにしたいかのイメージを明確にすることが大切です。
例えば清らかさを表現したいなら白無垢、華やかに彩りたいなら色打掛、そして女性らしいシルエットで優美な雰囲気にしたいなら引き振袖というふうに選ぶことができます。
また、和装には、縁起のいい柄があしらわれているのが一般的です。
古くから大切にされている文様やシンボルは、着物を選ぶ際にもとても参考になるでしょう。
以下は、代表的な文様です。
文様の意味合いをある程度把握すると、和装選びがずっと楽しくなりそうですね。
鶴
長生きや夫婦和合のシンボルで、婚礼衣装に多くあります。
鳳凰
平和の象徴で、中国の伝説の生き物である鳳凰は、格式高い文様です。
熨斗(のし)
縁起物としての歴史が長く、熨斗を文様として長く描く。
貝桶(かいおけ)
ペアになる貝を探す遊び「貝合わせ」の貝をしまう入れ物です。
生涯を共にするパートナーと縁が結ばれる婚礼の場にも適しています。
松竹梅
冬の寒さの中でも、青々としている松、すくすくと育つ竹、そして花を咲かせる梅の3つの植物は、縁起ものとして定着しています。
檜扇(ひおうぎ)
檜扇は、平安時代の高貴な女性が持つもので、縁起の良い末広がりです。
和装の髪型
和装に合わせる髪型にも、いくつか種類があります。
伝統的なスタイルからモダンな雰囲気まで、柔軟に選ぶことができます。
文金高島田(ぶんきんたかしまだ)
花嫁の伝統的な髪型のひとつです。
とてもユニークでボリュームのある髪型なので、現代ではかつらを使用します。
新日本髪
このスタイルは、本来の日本髪を自由にアレンジしたものです。
髪飾りや紙の高さも好きなようにできるので、新日本髪を選ぶ花嫁さんも多いそうです。
綿帽子(わたぼうし)
文金高島田や新日本髪に合わせる綿帽子は、白無垢を着るときに被ります。
挙式の間は、新郎以外に顔を見せない花嫁の奥ゆかしさを、頭全体を覆うような形で表しています。
角隠し
綿帽子同様、角隠しも日本髪に合わせます。
また、白無垢・色打掛・引き振袖のどの和装にも取り入れることができます。
頭部が見えるデザインなので、髪飾りとのバランスも意識してみると良いでしょう。
さいごに
今回は、結婚式で和装を取り入れる際に知っておきたい和装の種類や、選ぶ際のポイントなどをご紹介しました。
ウェディングドレスにはない、凛とした佇まいや趣深さ、歴史を紡いできた伝統的な婚礼衣装だからこそ、感じることのできる価値や魅力と言えるでしょう。
ぜひこのコラムを参考に、特別な1着と丁寧に出合ってみてくださいね。
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このコラムの監修者
アイネス ヴィラノッツェ宝ヶ池
「アイネス ヴィラノッツェ宝ヶ池」は、東証スタンダード上場企業(コード番号:3607)の株式会社クラウディアホールディングス・株式会社クラウディアコスチュームサービスが運営する結婚式場で、結婚に関連する様々なコラムを皆様にお届けしております。
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