「結婚」と「入籍」の違いって何?意味合いや手続きについて解説
2023.7.14
パートナーとの結婚を決めたカップルは、法的な手続きを行います。
入籍届の提出も、この手続きに含まれています。
しかし、入籍届の提出は、結婚したことにはならないことをご存知でしょうか?
そこでこのコラムでは、あまり認知されていない入籍と結婚の明確な意味の違いや、結婚する際に提出する書類についてご紹介します。
入籍とは
まず、「結婚」という意味にはならない、「入籍」の正しい意味を確認していきましょう。
本来、「入籍」とは「もともと存在している戸籍に入ること」を意味します。
法的な手続きである入籍は、入籍届の記入と役所への提出を行います。
しかし、実はこの既存の戸籍に入ることは、一般的な結婚を意味するものではないのです。
この「もともと存在している戸籍に入る」のは、以下のようなケースに用いられます。
- 子どもがいて離婚した場合(子供の戸籍を父親の戸籍から母親の戸籍に移す)
- 子連れで再婚した場合(自分の戸籍に入っている子どもを、戸籍の筆頭者になる相手の戸籍に入れる)
このように「入籍」は、結婚するすべてのカップルの状況に当てはまるわけではないことがわかるはずです。
では、そもそも「結婚」とは、どのような定義なのでしょうか。
結婚とは
「結婚」とは、法律上の夫婦となることを意味します。
その際ふたりは、新しい戸籍を作ります。
この手続きに必要なのが婚姻届です。
この婚姻届が正式に受理されることで、ふたりは法律上も夫婦として認められ、結婚したことになります。
婚約とは
結婚や入籍と同じように、「婚約」もよく聞く言葉です。
ただ、先述のふたつの言葉と大きく異なる点として、「婚約」には法的な手続きを必要としません。
ふたりや両家の家族とのあいだで、結婚の約束が結ばれることにより「婚約」が成立します。
具体的には、プロポーズや結納、婚約指輪の交換などがあたります。
婚姻届と入籍届の違い
婚姻届と入籍届について、先に簡単に触れましたが、ここでもそれぞれの定義や違いなどをご紹介します。
婚姻届とは
婚姻届は、結婚する際に必要な法的な書類です。
婚姻届を提出することで、これまで入っていた戸籍から除籍し、ふたりの新しい戸籍を作成します。
一方、昨今では法律上の結婚の形にとらわれない、結婚のスタイルも少しずつ増えています。
このような在り方を法律婚に対し、事実婚と呼ばれています。
事実婚を選ぶ場合、婚姻届の提出は不要です。
入籍届とは
先述の通り、入籍はもともとある戸籍に入ることを指します。
そのため、夫婦となることを決めたふたりが共に初婚である場合、入籍届の提出は不要ということになります。
入籍届が必要になるのは、子どもを持つ人が再婚・離婚するなどの場合です。
結婚記念日はいつ?
ふたりが正式に結婚した日は、婚姻届を役所に提出した日となります。
しかし、「結婚記念日」には厳密な決まりはなく、ふたりが自由に設定することが可能です。
とはいえ、ふたりの結婚に思い出深い日程が選ばれることが多いでしょう。
例えば、入籍日や結婚式を挙げた日、あるいは結婚を友人や家族に公表した日などが代表的です。
ふたりにとって、結婚の思い出を振り返るのにぴったりだと思う日程が良いでしょう。
結婚報告で気をつけたいこと
結婚をしたら、友人たちや会社関係の人たち、親族への速やかな報告が大切です。
ちょっとの気遣いがあるかないかで、報告を受ける側の印象も大きく変わるはずです。
そこで結婚報告をする際に気をつけておきたいポイントをいくつかご紹介します。
会社関係者への報告は早めがベター
周りへの報告の中でも、特に職場には速やかな報告が必要です。
というのも、結婚して新しく戸籍を作ることで、職場でも手続きが必要になるからです。
保険や税金、福利厚生などの手続きには、時間を要する場合もあります。
結婚を機に生じるこのような業務がスムーズに進められるよう、早めに報告できるのが理想的です。
また、報告する順番ですが、まずは直属の上司に報告しましょう。
その後は、先輩、同僚、後輩の順番が一般的です。あるいは、直属の上司に報告した際に、どのように報告していくべきか指示がもらえる場合もあるでしょう。
親族への結婚報告に関して両親に相談してみる
親族への報告は、ふたりで決めるのではなく、両親へ相談できると安心です。
いとこや叔父、叔母など、日常的に仲の良い親族には直接の報告が適している場合もありますが、親族が多かったり、疎遠になっている親族がいたりなど、自分たちだけでは判断が難しいこともあるはずです。
そのような場合は、両親にも報告を手伝ってもらえると良いでしょう。
結婚式に招待したい人へは早めに報告する
結婚式を挙げる予定がある場合、招待したい友人たちへも速やかな報告が必要です。
昨今はSNSで結婚報告をすることが浸透しているため、知人に直接伝えるということそのものの機会が減り、ついつい忘れてしまうこともあるかもしれません。
SNSでの報告をしたとしても、結婚式に招待したい友人たちには個別での連絡を欠かさないようにしましょう。
まとめ
入籍と結婚は、意味合いが違うため手続きそのものも異なります。
自分たちの結婚には、どの状況が当てはまるのか、確認した上で手続きを進めていきましょう。
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このコラムの監修者
アイネス ヴィラノッツェ宝ヶ池
「アイネス ヴィラノッツェ宝ヶ池」は、東証スタンダード上場企業(コード番号:3607)の株式会社クラウディアホールディングス・株式会社クラウディアコスチュームサービスが運営する結婚式場で、結婚に関連する様々なコラムを皆様にお届けしております。
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