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入籍前後の手続きを効率化!一番シンプルに取り組める婚姻届準備~入籍後の名義変更まで

2022.9.13

入籍が決まったら、とにかくあらゆる手続きを順にこなしていかなければなりません。
公的な手続きから個人的なものまである複雑な作業は、少しでも効率的に片付けていきたいですよね。
そこで今回は、婚姻届の提出前の準備から入籍後まで、一連の流れに沿ってご紹介していきます。

婚姻届に必要なもの

婚姻届を提出する前に、以下の3点を用意しておきましょう。

①戸籍謄本

※2人の本籍地と婚姻届の提出先が同じ場合は不要です

手続きをする場所:本籍地のある市区町村役場(郵送での取り寄せも可)

必要書類
印鑑(認め印でOK )
本人確認書類(*顔写真付きのもの)

②婚姻届

全国の市区町村の役所で入手が可能です。
近年ではデザインにこだわった婚姻届をダウンロードして使うことも出来ます。

③新姓の印鑑

入籍後、各種手続きや名義変更に使用します。
あらかじめ用意しておきましょう。

入籍を機に引っ越す場合に必要なこと

市外への引っ越しの場合は、引っ越しの前に旧居の役所で以下の手続きをします。

①転出届の提出

転居前の役所に転出届を提出します。交付された転出証明書は、引越し先で転入届を提出する時に必要です。

手続きをする場所:転居前の役所

必要書類
本人確認書類
国民健康保険証、高齢者医療受給者証、乳幼児医療証など(該当者のみ)
印鑑登録証(*登録者のみ)
マイナンバーカード、住民基本台帳カード(*所持者のみ)

②印鑑登録の廃止申請

転出届を出すと自動的に印鑑登録が廃止されますが、念のために廃止申請をしておくことが望ましいです。

手続きをする場所:登録していた市区町村の窓口

必要書類
本人確認書類
印鑑登録証
今まで登録していた実印

③国民健康保険の脱退手続き

結婚や引っ越しを機に転職や退職をする場合は、国民健康保険の脱退手続きが必要です。
以下にひとつでも当てはまる人は、転出の手続きと合わせて脱退手続きも行いましょう。

  • 転職などで会社の健康保険に加入する場合
  • 結婚後に配偶者の社会保険の被扶養者になる場合
  • 他の市町村に引っ越す場合

手続きをする場所:転居前の役所

必要書類
本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)
国民健康保険証
印鑑
マイナンバーカード又は通知カード

婚姻届提出に合わせて役所で行う手続き

婚姻届を提出する際に、役所でできる手続きもまとめて行うことで、手間をずいぶん省くことができます。
ポイントは、婚姻届を提出した後に、転入届を提出すること。
そうすることで、その日のうちに新しい姓の住民票の写しが手に入ります。
効率のよい手続きの順序をご紹介します。

①婚姻届の提出

ほとんどの役所が365日、24時間受付の窓口がありますが、転入届など他の手続きも同時に行いたい場合は平日の開庁時間に行いましょう。
婚姻届の提出の手続きをもって、ふたりは戸籍上の夫婦となります。

提出場所:各市区町村の役所
*住居地以外の役所での提出も可

必要書類
婚姻届1通
2人の旧姓の印鑑(*万が一の訂正印として)
戸籍謄本(*必要な方のみ)
本人確認書類

②婚姻受理証明書を取得

婚姻届受理証明書とは、婚姻届提出後から新しい戸籍が作られるまでの期間、夫婦であることを公的に証明してくれる証書のことです。
新しい戸籍ができるまでに通常1週間ほどを要します。
その間に戸籍謄本が必要になることも考慮し、取得しておくのがおすすめです。
新しい戸籍が作られるまでの間、代わりの証明書として活用できます。

婚姻届受理証明書の主な用途
・会社にすぐに結婚したことを届け出ないといけない
・すぐにパスポートの変更申請がしたい
・失業保険の手続き

届出先:婚姻届を提出した市区町村役場
手続き内容:婚姻届が受理された後に、収入証紙とともに申請
届出人:本人
持ち物:発行手数料

③転入届の提出

入籍を機に、新しい住所に引っ越す場合は転入届もしくは転居届の提出を行います。
市外から引っ越しは転入届、市内への引っ越しは転居届です。
転入届・転居届は、ともに転居から14日以内に、引っ越し先の役所に提出しましょう。

手続きをする場所:引っ越し先の役所

必要書類
転出証明書(*転入の場合)
本人確認書類(*免許証、パスポートなど)
印鑑(*新姓のもの)
マイナンバーカード、または通知カード
国民年金手帳(*加入している方のみ)
※手続きや必要書類は自治体によって異なるので、事前にサイトなど確認してください。

④住民票の写し

次に、新しい氏名・住所の記載された住民票の写しを取得します。
①~③の順序に手続きを進めることで、その日のうちに新しい住民票の写しを発行してもらえます。各種手続きに必要な書類なので、複数枚用意しておけると安心です。

手続きをする場所:役所(新居)

必要書類
本人確認書類 (*旧姓の運転免許証でも可)
※自治体によって異なる場合があるので、事前にサイトなどで確認してください。

⑤マイナンバーカード・通知カード

新しい住民票の写しを取得後、その日のうちにカードの氏名と住所の変更が可能です。
運転免許証がない方の身分証明書代わりにもなるので、速やかな手続きが望ましいでしょう。

手続きをする場所:役所(新居)

必要書類
マイナンバーカードまたは通知カード
※本人確認書類(新姓)
※この時点では新姓の本人確認書類として新しい住民票の写しを用います

⑥公的医療関連の手続き(国民健康保険、国民年金など)

入籍後、健康保険や年金の区分が変更になる人は手続きが必要となります。
対象者は「第1号被保険者」になる人と「国民健康保険」に加入する人です。
また、既に国民年金と国民健康保険に加入している人は、名義と住所の変更の届け出が必要です。

手続きをする場所:役所

必要書類
マイナンバーカードまたは通知カード
本人確認書類(※新姓のもの)
※この時点では新姓の本人確認書類として新しい住民票の写しを用います

厚生年金の方(第2号被保険者)
厚生年金に加入している夫(または妻)の扶養に入る方(第3号被保険者)
上記の方は役所での手続きは不要です。会社が手続きを代行してくれます。

⑦印鑑登録

印鑑登録は、転出届を提出し、管轄する役所が変更になったり、入籍により苗字が変更になると自動的に失効する仕組みです。
なので、引っ越しや入籍のタイミングで、新たに印鑑登録の手続きを行いましょう。
※入籍と引っ越しをしても、管轄する住所も苗字も変わらないという場合は手続き不要

手続きをする場所:役所(新居)

必要書類
本人確認書類
登録する印鑑
※自治体によって異なる場合があるので、事前にサイトなどで確認してください

入籍後に行う手続き

役所で行う手続きを終えたら、名義変更や住所変更が必要な手続きを行います。
重要なものから順に確認していきましょう。

①運転免許証の変更手続き

苗字、本籍地、住所が変わった場合、免許証の記載情報を変更する手続きを行います。
運転免許証は身分証明書としても使えるのものなので優先的に手続きできると安心です。

受付場所:地域の警察署、運転免許センター・試験場

必要書類
運転免許証記載事項変更届(*窓口にある)
結婚前に取得した免許証
本籍地が記載されている住民票
申請用写真1枚(他の都道府県からの住所変更の時に必要となる場合があります)
印鑑
*詳しくは管轄の警察などで確認してください。

②車検証の氏名変更手続き

車を所有し、苗字、住所が変わった場合、車検証の氏名・住所の変更手続きを行います。
引っ越しで住所が変わる人、あるいは結婚して姓が変わる人が該当します。
原則、変更から15日以内の手続きをするよう定められています。
車検証に関しても、速やかな対応が必要です。

受付場所:管轄する運輸支局、自動車検査登録事務所

必要書類
車検証
認め印
戸籍謄本、または妙本
自賠責証明書
住民票(引っ越した場合)
車庫証明(引っ越した場合)
申請書、手数料納付書(窓口に置いてあります)
自動車税、自動車取得税申告書
ナンバープレート(管轄が変わる場合は変更するため)
*必要書類は都道府県によって異なることもあるため、各自サイトなどで確認してください。

③パスポート

苗字、本籍地が変わった場合、パスポートの「切替申請」または「記載事項変更申請」を行います。
また、住所の変更のみの場合は、変更手続きは不要です。
パスポートの「所持人記入欄」に二重線をひいて、新たな住所を記載して完了となります。
また、パスポートの変更手続きには、申請してから受領まで、休日祝日を覗きおよそ6日かかります。
入籍後に新婚旅行を計画している方は、受け取りまでの日数を考慮した上で、変更手続きを行いましょう。

届出先:各都道府県のパスポートセンター

必要書類
一般旅券発給申請書:1通(*窓口に置いてあります)
戸籍謄(抄)本:1通(*6ヶ月以内に発行されたもの)
パスポート:1点
パスポート用の写真:1枚(縦45mm×横35mmのもの)
本人確認書類(*免許証、マイナンバーカードなど)
住民票の写し:1枚
*必要書類は都道府県によって異なることもあるため、各自サイトなどで確認してください。

④銀行の名義変更

苗字、住所が変わった場合、銀行口座の名義変更を行います。
また、変更した口座情報が給与振込先となっている場合、勤務先にも変更した旨を伝えましょう。
給与が振り込まれなくなるので気をつけましょう。

受付場所:各銀行の窓口

必要書類
新旧名義を確認できる公的証明書(戸籍謄本、住民票、運転免許証など)
通帳、証書、キャッシュカード
これまでの届出印
新たに登録する届出印※銀行により異なることがあるため、HPで確認しましょう

⑤クレジットカードの名義変更

苗字、住所が変わった場合、クレジットカードの名義変更・住所変更を行います。

受付場所:各クレジットカードのWEBサイト、電話、郵送

必要書類
対象のクレジットカード
新住所が確認できる書類(住民票や書き換えた免許証など)
銀行届出印(引き落とし口座を変更する場合)
※カード会社によって手続きに必要な手順や書類は変わってくるので各自でサイトなどを見てご確認ください。

⑥生命保険・損害保険・自動車保険の名義変更

苗字、住所が変わった場合、各種保険会社へ名義変更・住所変更を行います。
保険料の引き落とし口座の名義変更も済ませられると、スムーズな手続きが可能です。

受付場所:各保険会社の営業担当者に問い合わせ

必要書類
保険証書
本人確認書類
*契約内容により必要書類は変わる場合があるので、保険会社に問い合わせましょう

⑦携帯電話の名義、住所変更

苗字、住所が変わった場合、改称(名字を変えること)・住所変更を行います。
料金支払いの引き落とし口座の名義変更を事前に済ませておくと、スムーズな手続きが可能です。

手続き方法:各キャリアの店頭、インターネット

必要書類
利用中の携帯電話
本人確認書類(新旧両方の名前が記載されているもの)
料金支払いに必要な銀行のキャッシュカード、もしくはクレジットカード

⑧会員登録系の変更

重要な手続きがひと段落したら、会員登録しているサービスの会員情報を変更します。クレジットカード情報などは、忘れがちになるので特に気をつけましょう。

まとめ

婚姻届を提出する準備段階から入籍後の手続きまで、一連の流れでご紹介しました。
わくわくするような作業とは言えないかもしれませんが、手続きの流れを整理し、ひとつひとつこなしていくことで、達成感を味わうことができるのではないでしょうか。
少しでもストレスフリーに進められるよう、このコラムと合わせて段取りを計画してみてくださいね。

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