両家顔合わせを料亭で行う人へ。料亭の基本知識と和室での正しい所作
2022.10.11
お互いの両親から結婚の承諾をもらった後に「両家顔合わせ」を行います。
料亭で行うのが一般的です。
しかし、多くの人は高級日本料理店である料亭に、そこまで頻繁に行くわけではありません。
また、マナーが大切な空間でもあります。
そこで今回は、料亭の基本知識と和室での立ち居振る舞いをご紹介します。
顔合わせに向けて、スマートな対応を身につけておきましょう。
また、両家顔合わせの段取りや服装、当日の進行については別コラムでご紹介しているので、そちらをチェックしてみてください。
【こちらのコラムです】
両家顔合わせの基本情報まとめ 事前準備・当日の進行・手土産&服装
料亭の基本知識
まずは料亭の基本知識を5つのポイントに沿って確認していきます。
①料亭とは
実は「料亭」には、明確な判断基準というものはありません。
日本庭園があったり、芸姑さんを呼べたりと、その基準もさまざまなようです。
個室対応の高級日本料理店を「料亭」とすることが一般的となっています。
②提供される食事の種類
料亭で提供されるのは会席料理、アラカルト(単品での注文)、お重や松花堂などのお弁当・定食の3種類です。
アラカルトはものによっては準備がかかってしまったり、料理を選ぶ際に手間取ったりすることも考えられます。
逆にお弁当や定食は、食事そのものが早く済んでしまい、会話の充分な時間を取れない可能性もあります。
あくまでも顔合わせは、お互いの家族が親睦を深める時間です。ここでは、会席料理を選べると良いでしょう。
会席料理の内容
- 先付け
- 前菜
- お椀
- お造り
- 焼き物
- 煮物
- 蒸し物
- お食事
- 甘味(デザート)
昨今では、料亭によって提供する料理の品数や順番もさまざまです。
上の内容は一般的なものですが、料亭毎に用意されるものを楽しみましょう。
また、個室ごとに仲居さんがついてくれます。
料理の提供やお酒のお酌など手伝ってもらえるので、両家共々安心して食事の時間を分かち合うことができます。
③アレルギーや食の主義がある場合
会席料理は、基本的にメニューが決まっています。
そのためアレルギーやベジタリアンなどの食の主義がある場合は、内容を個別に変更してもらえる場合もあります。
それぞれの両親に事前に確認しておきましょう。
アレルギー等ある際は、予約の段階で伝えておけると安心です。
④飲食代以外にかかる費用
会席料理には飲食代の他に、席料やサービス料がかかる場合があります。
席料
個室やテーブル席、カウンター席の利用料です。固定の金額が一般的です。
サービス料
1部屋につき、1人の仲居さんが担当にあたるサービス料です。会席料理ごとに約10パーセントのサービス料がかかります。
⑤事前リサーチ
料亭での慣れない待遇に緊張してしまうこともあるかと思います。
顔合わせという大切な機会ですので、事前に検討している料亭で、食事をしてみるのもおすすめです。
実際の流れがわかった上で当日に臨めるだけでも、気持ちに余裕が生まれるでしょう。
また高級店であるため、お昼に利用して価格を抑えるのもおすすめです。
料亭での立ち居振る舞い
日本食を提供する料亭での顔合わせに向けて、基本的な和室でのマナーもおさえておきましょう。
近年では、自宅での食事は、椅子とテーブルの欧米のスタイルが広く浸透しています。
そのため、和室の正しいマナーに馴染みがない人も少なくないはずです。
一通り自宅で練習してから臨むと良いでしょう。
※顔合わせの段取りや服装、当日の進行についてはこちら
座布団の座り方
座布団に座る際も、きちんとしたマナーがあるのをご存知でしたか?
複雑な動きはないですが、慣れていないとつい無意識に座ってしまうこともあります。
以下の正しい手順を確認し、流れをつかんでおきましょう。
①座布団の下座側に、直接畳に座ります。そのまま相手へ挨拶をします。
②つま先を立てて膝をつき、こぶしを座布団にのせます。こぶしで身体を支え、そのまま座布団にうつります。
③座布団の中央で正座します。
④座布団を外す際も、座る時と同様にこぶしを使って下座側に下がります。
また、座布団を踏むことはマナー違反とされています。
相手に対しても失礼な行為になるので、立ち座りする際は特に気をつけましょう。
座布団と同じく、踏んではいけないものに、畳のへりや敷居が挙げられます。
中座するときは踏まないように注意してください。
襖の開け方
襖の開け方と閉め方の手順は以下の通りです。「膝をつく」がポイントです。
①席を外す際は下座から。戻る際は襖の前で「失礼します」を声をかけます。
②膝をつき、そっと開けます。すべて開け切らず、片手ほどのスペースを残します。
③襖に向かって膝をつき、ゆっくりと閉めます。
和室では、立ったままの所作はNGです。
目線を重んじるため、基本的な所作は、座ったまま行うのが基本です。
襖を開け、座布団に座る、という一見シンプルな動きですが、「両家顔合わせ」という大切な機会を料亭で行うからには、ひとつひとつ確認しておくと安心です。
日常の中では、何気ない動きであっても、食事を介する相手には誠実さが届くはずです。
気難しく考えすぎず、お互いの家族がこれから先良好な関係を築いていくヒントにしてみてください。
まとめ
今回は、両家顔合わせを料亭で行う場合におさえておきたいポイントをまとめてご紹介しました。
実際、身につけておくと、この先も何かと役立つマナーでもあります。
顔合わせをひとつのきっかけに、「作法」としてきちんと習得してみてはいかがでしょうか。
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このコラムの監修者
アイネス ヴィラノッツェ宝ヶ池
「アイネス ヴィラノッツェ宝ヶ池」は、東証スタンダード上場企業(コード番号:3607)の株式会社クラウディアホールディングス・株式会社クラウディアコスチュームサービスが運営する結婚式場で、結婚に関連する様々なコラムを皆様にお届けしております。
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