【新郎謝辞の構成と文例集】がすぐに作れる失敗しない新郎謝辞
2022.12.14
披露宴の終盤、新郎の大仕事である謝辞が残されています。
親やゲストへの感謝やこれからの決意などを新郎謝辞で伝えます。
とはいえ、文章を自ら考えたり、人前で話したりなど、馴染みのない人の方が多いのではないでしょうか。
そこでこのコラムでは、新郎謝辞の基礎知識や基本構成、そして文例集など幅広くご紹介します。
謝辞本番までの準備に、ぜひ活用してみてくださいね。
新郎謝辞とは
新郎謝辞(しんろうしゃじ)とは、結婚式に参列してくれたゲストに向けて、感謝を伝えるスピーチのことです。
披露宴の締めくくりに、両家を代表して新郎があいさつをします。
新郎謝辞の基本の構成
大勢の人の前に立ってスピーチをすることは、ほとんどの人にとって経験したことのないものです。
それに加え、スピーチの文章を考えるのは、決して簡単なことではありません。
そのため、謝辞の基本構成である、以下を参考に考えるのがおすすめです。
謝辞は、主に3つのパートで構成されています。
(1)導入:ゲストへ感謝を伝える
結婚式に参列してくれたことに、まずはお礼を述べましょう。
ここではゲストのみならず、新婦やお互いの両親へも伝えることを忘れずに。
(2)本題:具体的なエピソードやこれからの抱負
本題は、メインとなるパートです。
ここでは、新郎新婦のふたりの具体的なエピソードや、これから始まる夫婦としての新生活への抱負を含めた内容にしてみましょう。
一番自由に文章を考えられるパートでもあるので、ふたりらしいエピソードを盛り込んでみるのがおすすめです。
(3)結び: お願いと締めの挨拶
披露宴に参列してくれたゲストや親族に向けて、最後にもう一度感謝を伝えます。
また、「ご指導ご鞭撻のほどを」などのお願いの言葉を添えても良いでしょう。
パートごとの文例集
実際に、文例を確認し、自分たちの謝辞の参考にしましょう。
導入・本題・結びの3つのパートごとに紹介します。
導入の文例集
(1)ゲストに向けた導入文の例
本日はご多用の中、私たちの披露宴にお集まりいただき、誠にありがとうございました。
このように盛大な披露宴ができたのも、ひとえに皆さまのおかげです。
心より感謝申し上げます。
(2)ゲストと親に向けた導入文の例
皆さまからお祝いや励ましの言葉、誠にありがとうございました。
また妻となる○○さんのお父さん、お母さん、○○さんとの結婚をお許しいただき、心より感謝しています。
(3)全員に向けた導入文の例
皆さま、本日はご多用の中、私たちの披露宴にお越しいただき、誠にありがとうございました。
スピーチや余興をしてくださった方々や会場スタッフの皆さま方によるお力添えにもあらためてお礼を申し上げます。
本題の文例集
(1)今の心境を伝える本題の例
本日は楽しんでいただけましたでしょうか?
みなさまのおかげもあり、無事にお開きを迎えることができました。
感謝の気持ちでいっぱいです。
(2)感謝を伝える本題の例
○○部長からのご祝辞、素敵な余興、そしてみなさまからのお祝いのお言葉の数々、そのどれもがみなさまの深い優しさを感じるものばかりでした。
本当にありがとうございます。
(3)抱負を伝える本題の例
これから先、さまざまな壁にぶつかることもあっても、ふたりで話し合い、支え合いながら、喜び溢れる家庭を築いていきたいと思います。
○○さんのお父さん、お母さん、今までおふたりが○○さんに深い愛情を注いでいたことを忘れずに、必ず○○さんを幸せにすることをこの場をお借りして誓います。
結びの文例集
(1)祈願を添える結びの例
結びになりましたが、ご列席の皆さま方のご健康とご多幸をお祈りして、私たちふたりからのあいさつに代えさせていただきます。
本日はありがとうございました。
(2)抱負を伝える結びの例
お互いに支え合い、共に人生を歩んでいきたいと思います。
本日はこのような私たちの門出を祝福していただき、誠にありがとうございました。
(3)お願いを伝える結びの例
これから皆さまへの感謝の気持ちを忘れず、少しずつ成長してまいります。
未熟なふたりですので、皆様にご迷惑をおかけすることがあるかとは思います。
その際は、公私にわたるご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願いします。
避けたい言葉リスト
結婚式のようなお祝いの空間では、「重ね言葉」と「忌み言葉」という避けるべき言葉もあります。
不幸や別れを連想することから、縁起が良くないとされています。
ここでは、謝辞を考える際に、避けるべき言葉をまとめてご紹介します。
(1)別れを連想する言葉
例)別れる、去る、離れる、切れる、割れる、破れる、終わる、壊れる、捨てる、消える、なくす、流れる、ほどける
(2)不幸を連想する「忌み言葉」
例)苦しい、悲しい、負ける、衰える、色あせる、忘れる、病気、亡くなる、涙、泣く、悪い、滅びる、しめやかに、
(3)「重ね言葉」や繰り返し
重ね重ね、しばしば、重々、次々、たびたび、くれぐれも、繰り返し、再び、戻る
新郎謝辞を成功させるためのポイント
新郎の謝辞は披露宴の締めくくりに行います。
そのため、ゲストが疲れてしまわないように、手短に話すのが大切です。
文字量だと600~900字前後、およそ2分の長さです。コンパクトにまとまりますが、ゲストのみなさんが静まり返った中で読み上げるのは、やはり緊張してしまうものです。
以下のポイントをおさえて本番に備えましょう。
- 実際に声に出して練習する
- スピーチの長さを測ってみる
- 不安な場合は、カンペを用意してもOK
まとめ
新郎謝辞は、たった数分のスピーチですが、ゲストへの感謝やこれから始まるふたりの生活に向けた決意など、深い思いが込められたメッセージです。
短いからこそ、丁寧な文章作りを心がけましょう。
このコラムで紹介した基本構成や文例が参考になるはずです。
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このコラムの監修者
アイネス ヴィラノッツェ宝ヶ池
「アイネス ヴィラノッツェ宝ヶ池」は、東証スタンダード上場企業(コード番号:3607)の株式会社クラウディアホールディングス・株式会社クラウディアコスチュームサービスが運営する結婚式場で、結婚に関連する様々なコラムを皆様にお届けしております。
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